昨日は結局、当初の目的であったコンサートがなくなった。
そしてコンサートの中止は12時に発表されたが、その2時間前に新幹線の席を変更して夕方には東京に戻ってきてとてもよかった。
幸い、東京は台風の影響は帰京時点ではなかった。
しかし今、この文章を書いている5時22分時点では空がオレンジに光り、風がとてもきつく吹いている。
旅の途中、いろいろ過去を振り返った。10年前にいた三重県での風景を近鉄の特急列車で通るたびに当時の懐かしさ、仕事の辛さ、しかしスタッフとの出会いを思い出していた。そうそう、仕事はなぜやっていたのかというと、もちろん給料の為だがその次はお客様のためでも会社のためでもなく、もちろん自分のためではく、スタッフのためだったと思う。
そして岐阜や名古屋の私鉄を乗るたびに、こうやって毎週末は一人孤独に図書館に通ったり、電車にのってTOEICの試験を受けに行って行ってたことを思い出した。
そう、当時の自分から見ると、今の自分はある意味、当時目指していた夢みたいなものは叶っている。東京のど真ん中で仕事が出来ている。地方のあのベッドタウンの中で「自分は絶対に東京に出て、超高層ビルのオフィスで仕事をするんだ」と密に頂いていた思い、そのためにある意味、当時の休みの日の時間を犠牲にして勉強したたことからすると、この目標は叶ってしまった。それも図らずも叶ってしまったということの方が本音か。
風がブワーっと吹いている。建設用のネットが揺れているが、今マンションも揺れたように感じた。しかし窓から移る東京スカイツリーは全く揺れていない。この建築技術は本当にすごいなあと感心する。
雨が霧というかスモッグのようになって正面の風景をぼやかしている。ここに朝日が差し込み、オレンジ色の幻想的な空間を作り出している。とてもきれいだ。
そう、この旅で思ったことは、もっともっと自分はできるしやれる。そして人とは違うことをしてきた、人とは違う道を歩んできた、ということだ。さらに、その時々でその瞬間瞬間、今ここに集中してきたと思う。これをまだまだこれからも続けていけばいいのではないか、という一つの考えが芽生えた。大概の人はここでやめてします。もういい、やりきったと。自分も確かにこの半年は転職と環境が変わったことも相まって少し気持ちを緩めていたのが正直なところだと思う。しかし、そういえば当時、岐阜にいたころ名古屋で集まった飲み会の後、深夜12時に帰宅してそのまま英語の勉強をしたこともあった。
自分のかけてきた時間に対して、まだまだ満足できない。もっともっと報われてしかるべきだ、それぐらいの自信も持っていいはずだ、自分に対して。
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