半年近くたってようやく昼寝ができる環境を手に入れた。
それまではっ昼食後の午後からの仕事の緩慢な思考に対して恐怖心を感じていたから、ごはんを食べて一息眠るというのはとてもこことがよい。
時間は長い時は10分、短い時は1分くらいだろうか。しかしここれでも十分に満腹時の睡魔はとれるし、午前の消耗したエネルギーが回復できる。そもそもあの、まどろっこい満腹時の眠り。この「まどろっこい」と書いたときに「微睡む」という睡眠に関する言葉が脳裏によぎった。もしかしたらこの言葉から発生しているのではないか、と思った。
ところで、昼寝と同時に昼食はランチとともに小説も読むようになった。先週から今週にかけては井上靖氏のシリーズをずっと読んでいる。内容は骨太で登場人物の心理がうまく表現されている。ひょっとして小説の神髄はその作家が現実世界で感じた「感受性」の表現なのではないか、と思った。緻密で内容が濃く、また語句も豊富でそもそも読みやすい。脳にすっと入ってくる。目で文章を読んではいるものの目で読むというより脳で読んでいる。いや、目から入った文章の意味やストーリーを脳で構築して、かつ脳にスクリーンで照射してそれを味わっている、という感じか。そして小説は自由だと思う。映画や漫画では登場人物やストーリーは自分で構築できる。そこには無限の私だけのものが広がっている。そしてその無というものを瞬時に有にする。これも「読書は頭を使う」ということか、と思う。
そういえば「スマホより本」と言われていた本当の真実がこのことにあるのだろうと思う。
ところで、今日からの3連休は何をしようか。こうやって無限にブログを作るのはいいのだが、自宅でやるとどうしても肩と指がだるくなる。なかなか難しい。そこで英会話か。まあ英会話でもいいのだが、今一つ気になっていることがある。それは、東京の街を12時間くらい歩くこと。職場がある麻布や六本木、毎日走っている大手町や皇居、そして通勤道の銀座・日本橋は大体、体で何がどこにあるとかはつかめて
北感じだが、渋谷、恵比寿、目黒、新宿など西の方はまだまだ未知の分野だ。特に行きたい場所もないが、ぶらっと歩いてみるのもおいいのかもしれない。世の中の風俗、流行、人々の流れ、顔、姿、形、ファッション、言葉の内容、街並み、いろいろ気づくことがあるのかもしれない。そういえば、インプットの後にアウトプットではなくて、読書でも感じたが、インプット則アウトプットであり、アウトプットでないインプットはありえないと実感した。一回、行ってみようか。
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