【237回】ブックレビュー『青き狼』井上靖氏

Book

自分のメディアを作る。

本は人生を変える。文章力は仕事を変える。

今日から新しい取り組みを始めていきたいとおまいます。日記調とともにそこに本の感想を組み合わせていきます。といのも、昨日に2022年に買って読んだ本をメルカリに出品しようと思って整理をしているととてつもない量になってしまい、そのまま出品するのも何か勿体無いような気がしたのでこの場で紹介出来ればと思いました。

ところで今は朝の4時33分です。起きよう起きようと思ってもなかなか布団から出る事ができません。暖房も点けて暖かい風が今こうやって横になってフリック入力で入れている顔に当たっているのですがそれでも肌が震えるような寒さです。今日から仕事始め。これから消費税の勉強しようと思っているのですがその勉強は電車の中ですることにして先にブログを目が覚めるまで、暖かくなるまでここ布団の中で書こうと思います。

なぜこんなに早く起きているのか?それは朝しか頭を積極的に働かせることが出来ないと思っているからです。仕事という強制的な縛り、枠がない限り自分で頭を使って何か考えるとか創作するのは、お昼から夕方以降は無理だと今更ながら実感しています。

そして今回のご紹介狼』に入ります。ご存知の方もいるかもしれませんが、古代中国の英雄チンギス・ハーンの物語です。特に少年時代から青年時代の描写が豊富に描かれています。なぜこの本を手に取ったか。それはもともと同じ作者の『敦煌』を高校生以来20年ぶりに読んで、その文章の簡潔さと深さに改めて感服したからです。本のストーリーもさることながらその読みやすさ、しかし深さ鋭さ簡潔さ濃さのような相反する矛盾を一冊の本のなかに包含している井上靖氏の凄みに触れ、他の本も読みたい、そして自分の文章力を磨きたいと思ったからです。

今のこの時代、新聞を始め雑誌、本店などの活字メディアがどんどん読まれなくなっています。理由は簡単で文字を読むよりもテレビやYouTubeで画像を見て耳で内容を聞く方が楽だからでしょう。文字を読むには漢字が読めたり、行間との繋がりを推測したり、記事の背景を基礎知識として入れていないとわからないこともある。しかしそれが出来れば映像には敵わない「匂い」や「温度」を感じることがある。 

たとえばモンゴルの大平原にあたかも自分がチンギス・ハーンのそばで立っているような気がして、そこにモンゴルの風が大地の匂いを運んできたり、部族間抗争で勝者が敗者の男・子供を平然と皆殺しにしたときに首筋にヒヤリと感じる冷たさ。これは部屋の空気が下がったような錯覚を感じたりする。こういう体験が文字から得ることができる。

コメント